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●白い犬のいたずら 令和2年4月28日

以前、当神社にご相談戴いた方のお話です。この方はお名前を出しますとほとんどの方はご存知の方です。特にお子様たちには大人気の方です。当神社にご縁がありいろいろなご相談に乗っておりました。
ある日、奥様とお電話でお話していますと、不思議なことがあるんですとおっしゃっていました。内容をお伺いしますと息子さんの出来事でした。こちらの息子さんはバスケットボールが得意で大きな大会で大活躍をしているとのことでした。ある試合の最中にバスケットシューズのひもが何度もほどけて、その都度、試合を中断し結びなおしていたそうですが、何度しっかりと結んでもまたほどけてしまうそうです。

監督がとうとう怒り出し、ガムテープで何度も靴をぐるぐる巻きにして、何とか試合は終わったそうです。その話を伺っている最中に、そのお子様の足元に2匹の白い犬がじゃれているのが見えました。その方に、「おうちで白い犬は飼ってらっしゃいますか?」とお尋ねしますと、「いいえ、飼っておりません。」とのこと。「でも、どうしても足元にじゃれている2匹の白い犬が見えるんですよ。」とお話をしますと、しばらく考えていた奥様が、「あっ」と、大きな声を出されました。「何か心当たりがあるのですか?」とお尋ねしますと、奥様は思い出したように、「そういえば、以前住んでいた家で2匹の白い犬を飼っていました。その犬は2匹とも亡くなり、お骨にしたまま土には埋めず骨箱に入れて、今の家のサイドボードの棚の上に置いたままでした。」とのことでした。
そのことをお伺いしてなるほどと思いました。きっとその2匹の犬はきちんと供養をされていないことを、このような形で知らせてくれたのでしょう。
当神社でその2匹の白い犬の供養をねんごろに執り行い、神様のもとへお送りいたしました。その後の話です。その息子さんはそのあとの試合で大活躍をして、4試合連続で最多得点王を記録することができたそうです。大事に飼っていたペットにもきちんとした供養が大切なことを教えてくれた出来事でした。