平成最後の年がまもなく開けようとしています。次の年号が何というのかはわかりませんが、新年号の元年となる年に初詣をし、初祈願をするということは、個人的にもそれなりに意義のあることだと思います。
ところで、テレビでよく報道されるお正月の風景ですが、初詣客がたくさん押し寄せる境内で、遠く後ろの方からお賽銭を投げ入れている人々の姿が映し出されます。
そもそもお賽銭とは、真心と願い事を込めて神様にお捧げするお金です。にもかかわらず、そのお金を放り投げて渡されたら、私達でさへ、気分を害するのではないでしょう?
お賽銭は投げ入れるのではなく、小銭はおひねりにし、お札はのし袋に入れて、賽銭箱の中にそっと差し入れ 、手を合わしてお祈りするべきものなのです。
やむを得ず、裸のお金であってもその作法は同じです。
そうした心を使ってこそ、あなたの願いは神様に聞き届けていただけるのだと思います。 また、たくさん参拝客が訪れることが予想される場合には、事前に境内の要所々に遥拝所を設営して、たくさんの人が参拝祈願できるように配慮すべきであろうとも思います。